シロクマベーカリー

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オーガニック小麦って、どんな小麦?

     - オーガニックパン

こんにちは。シロクマベーカリー広報の片瀬です。旧年中は、実店舗、オンラインショップ(通信販売)ともに、たくさんの方々にご愛顧いただき、本当にありがとうございました。今年も、お客様に喜んでいただけるパン作りに邁進してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

昨年は、なかでもオーガニックパンの需要が大きく伸びました。そこでブログでも、オーガニックパンに携わる様々な人や現場をご紹介していきたいと思います。連載一回目の今日は、原料となるオーガニック小麦のお話から。お茶など片手に、お気軽にお付き合いくださいね♪

オーガニック小麦って?

オーガニック認定農地証明書

まず始めに、「オーガニック小麦」、「有機小麦」は、同じ意味です(*^-^*)

オーガニック=有機、ということですね。

オーガニック小麦と表示できるのは、農林水産省が定める有機JAS認定を取得した小麦だけ。種まき前に2年以上、農薬・化学肥料を使用していない農地で栽培すること、遺伝子組み換え技術を使用しないことが基本条件です。シロクマベーカリーのオーガニックパンの小麦を作ってくださっている田中哲夫さんの畑にも、JASオーガニック認定農地の証明書が掲示されていますよ(上の写真)。認定を取得してからも、農水省が定めた第三者機関が、きちんと基準を守っているかを継続してチェックしています。栽培記録をつけたり、年次監査を受けたり・・・農作物を育てながら、こうした事務作業もしますので、なかなか大変です。さらに、認定にともなう費用の負担もあります。

はるきらり2017.5.18

実質は有機栽培をしていても、認定を受けない農家さんもいます。もちろん認定を受けていなくても、信頼できる農家さんはたくさんいらっしゃると思います。

ただ、そのような農家さんと身近にお付き合いがなく、安全かどうかの判断材料が少ないような場合に、有機JAS認定は客観的な指標として意義があるのではないか、と私は思っています。

有機JASマーク

有機JAS認定を取得した有機農産物や加工食品には、このマークが貼付されていますので、購入の際の目印となります。

 

オーガニック小麦栽培の苦労

田中さんが育てているオーガニック小麦は、「はるきらり」という品種です。名前からも分かるように、春に種をまく春まき小麦で、7月末から8月初めに収穫します。そして収穫が終わった畑では、からし菜やひまわりなどを育てます。なぜかというと・・・

小麦の生育を助ける成分を持つ植物を土壌に鋤き込んで(緑肥)、栄養にするためなんです。

この映像は、昨年2017年の9月23日に、田中さんの畑で行った鋤き込みの様子です。黄色い花はからし菜の花。本当は花が咲く前に鋤き込む予定だったのですが、天候の関係で少し遅くなりました。トラクターであっという間に緑がなぎ倒され、土に混ざっていきます。

 

緑たっぷり、 ふかふかと美味しそうな土ですね!

 

緑肥

田中さんは、緑肥の他にも、貝殻など海の残渣物を土に混ぜてミネラル分を補給しています。どんな方法が適しているかは、土地や作物によって違いますし、同じ畑であっても前年に何を育てたかなどで状態が違ってきますので、マニュアルはありません。農家さんそれぞれが良いと思う方法で、試行錯誤しながら土づくりに取り組んでいます。ここに農家さんの個性が出てきます。

有機栽培は農薬を使わないので病気に弱いですし、化学肥料の追肥もしないため、どうしても収穫量が少なくなりがちです。田中さんにお聞きしたら、コスト的には慣行栽培の2倍強、状況によっては3倍4倍かかってしまうこともあるそうです。

それでも。

dsc_1652

清らかな空気を思いきり胸に吸い込むことができる。ちょうちょやトンボや蛙、土中の微生物・・・たくさんの生き物の息遣いを感じることができる。この環境を未来につないでいきたい。そして有機の農作物を必要としてくださる方のために有機栽培を続けていきたい、と田中さんは考えています。

昨年3.6haだったオーガニック小麦の畑を、今年は8㏊に増やす予定です。

田中さんと社長

田中さんが精魂込めて育てたオーガニック小麦「はるきらり」。

大切に使って、美味しいパンを作ります!

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オーガニックパンはシロクマベーカリーオンラインショップでも購入できます。ただいま、オーガニック小麦を使った焼き菓子も試作中です。どうぞお楽しみに。